■タラノキ(うこぎ科)
 漢名は總木。俗にタランボー、またウドモドキという。山野に自生する落葉喬木で、枝、幹、葉柄の脈上にトゲあり、葉は梢上にむらがり生じ、羽状複葉(奇数二回)、大型である。小葉は有柄広卵形、花は黄白色、夏秋にかけて円錐繖形花序。果実は核果扁球形。熱すると紫色となる。

「薬用部と利用法」
 樹皮と根皮である。春先きにその根をとり、皮を?ぎキザミて乾かし、煎じてのむ。胃腸カタル、水腫などによし。秋期に根及び樹皮をとる。いずれも一回に二〜三g、民間で胃癌のクスリとして賞用した。また糖尿病にも用いたものである。