■ウコン(みょうが科)
 漢名は、鬱金。台湾、琉球その他の熱帯地には自生がある。ことに南シマ、マドラスのが上品。多年生草で四〜五葉、叢生で長だえん形。長い柄があり、両面ともに無手。花は白色で鱗状苞を互生し、苞(ツト)内三〜四花をだんだんに開く(茎心から長だえん形をなして穂状花序になってでる)。根茎は黄色である。また本品に似ているものに姜黄がある。これは葉の下面に短毛を密布し、花の咲き方は穂状。花序は円柱形をなし、葉と別に根茎から生ずる。花は黄色で根は淡黄色、芳香はウコンより強い。

「薬用部と利用法」
 根を掘りとり水洗いして乾かす。止血薬で鼻血、血尿、吐血のクスリに用いる。近頃この成分クルクミンが肝臓の消毒作用を高め肝炎によいことがわかり、製薬原料として利用されている。カレー粉原料、着色料として大量に用いられている。