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◆漢方薬は高価なイメージですが実際はどうなのでしょう?保険はきかないのですか?

患者さんから費用の質問が多くあります。
一般的に煎じ薬の場合は1日分が480円から650円くらいです。
当薬局では、煎じた薬湯ををアルミパックに詰めて一回分ずつ個別パックにしたもの、30日分(60パック)で16,800円(税込み)です。
これは1日分560円にあたります。患者様の体質に合わせて調整しますが、ほとんどの処方はこの価格で作成可能です。ちなみに15日分(半月分)では30パックで9,000円です。半月分は、少し割高になってしまいます。
相談料については、料金を取っているところもありますが、当薬局でご相談されて漢方薬を作る場合、相談料は無料です。
実際、相談には初診の場合40分から1時間くらいかけますので、少しゆっくり時間をとってご来店されると良いでしょう。
漢方薬には、高価な薬草もありますが、処方薬ではだいたい上記の値段前後が全国でも一般的です。
1ヶ月分で5万や15万などと高価な価格を提示したり、中国からきた先生だから相談料込みでいくらとか、いうところは、あまりおすすめできません。
保険適用については、病院でも和漢診療科などが増えてきていますが、あまり数が多くありません。
今のところはお近くの漢方専門薬局でよくご相談され、ご自身の体質にあった漢方薬を調製してもらった方がよいでしょう。

◆漢方薬と新薬との違いはなんですか?

新薬は主に科学的に合成された薬品です。
それに対して漢方薬は、植物、動物、鉱物などを自然のままに原料として使用します。
最も大きな違いは、西洋医学と薬物や治療に対する考え方が根本的に違うことです。たとえば漢方の「肝」は西洋医学でいう肝臓とは異なります、全く別物といっても過言ではないでしょう。
「肺」の意味も全く違います。さらに「気」や「津」など西洋医学には全くない概念を多く持っています。病気の原因を広大な宇宙観から地球の四季の変化にあわせてとらえ、それがきちんとした理論により治療に反映されています。
最近某薬科大学の教授で、漢方は「あいまい」だと論文で発表した人がいましたが、中医学の理論を同じく学ぶものにとって情けない話です。曖昧では治療もできずまた治療の修正もできません、あてずっぽな漢方となってしまいます。
漢方は病因と病理を中国古代からの実践で、それを年月をかけて系統立った学問としたものです。逆に西洋医学の外科手術の発展や医療機器の発展は目を見張るものがありますから、多くの病態において切れ味の面でそちらの方が勝る場合も多くあります。
漢方の理論では西洋医学で良く表現される、強い薬、弱い薬、などの表現はありません。証という概念が根本に存在しているため証が違っている薬、ということになるわけです。
当然、西洋医学的な考え方では、漢方の処方が見つからないということにもなります。

◆漢方薬にはどんな種類があるのですか?

漢方薬といえば煎じ薬というふうにとらえられていますが、煎じ薬ばかりではなく「散」の状態の方がよい効果を出す処方も多くあります。数量的には煎じ薬が圧倒的に多いのですが、たとえば当帰芍薬散や五苓散、四逆散は原生薬を粉の形にして処方した方が良い効果となります。
また八味丸、や桂枝茯苓丸のように原生薬の粉を蜂蜜で練って丸薬としたもの、紫雲膏や太乙膏のように軟膏状のものも多くあります。
最近保険適用の漢方薬では、エキス剤が多く使われます、持ち運びに便利でいつでも漢方を服用できる便利さがあります。ただエキス剤の場合処方が固定されてしまうことと、エキスを抽出して顆粒状に製剤する課程で多くの有効成分特に揮発成分などが飛んでしまっている場合が多くあります。
状況に置いて、煎じ薬やエキス剤また錠剤になったものなどをうまく使い分けることが必要でしょう。

◆医者の薬と一緒に飲んでもいいんですか?

漢方と西洋薬は根本的に考え方が違いますが、現状では併用は未だに研究段階ではっきりとした結論は出ていません。
総合病院などで漢方のエキス剤と新薬を処方されて併用している患者さんがたくさんありますが、一般的に通院の段階で何か不具合がでたというのは、あまり経験していませんのでそんなに神経質になることはないと思います、ただし入院しており重篤な段階で証の全く違う漢方薬を併用して、不具合があったという例があります。これはほとんどが漢方薬の使い方を間違っている場合が多く、その段階での使用は西洋医学を学んだ医師がそれ相当の高度な漢方知識を持っている場合以外は、併用をさけるべきでしょう、つまり新薬の補剤的な使用方法で「証」を全く無視した使い方の場合はダメということになります。
必ず、漢方の専門医もしくは漢方専門の薬剤師に相談して、多くはほとんど問題のないケースだと思いますので、安心して服用できるようにしてください。

◆副作用はないと聞いているんですが本当ですか?

違います。
漢方の「証」が違う場合は、悪化する場合があります。
そのほとんどは、副作用ではなく「証」の取り違いからくるものです。体質が合わない場合は、煎じ薬なども味が合わなく飲めない状況となります。
もう一度相談して体質を再度、点検する必要があるでしょう。
一般に漢方の場合は、副作用というより体質に合っていない、不適用の漢方薬を使用すると、不具合が出ます。
代表的な処方である桂枝湯の構成は桂枝、芍薬、大棗、生姜、甘草からなっていますが、桂枝は市販のお菓子にも使われている肉桂であり、芍薬はご存じの通り立てば芍薬・・・、大棗は棗の実です、生姜は八百屋で売っているひね生姜のことです、甘草は食品の甘み成分として有名、ほとんどが安全な生薬から構成されています。こんなことから副作用はないと常識のようにいわれるようになったかと思いますが、体質を合わせないと全く効果は出ませんし、副作用云々にはならないということです。

◆体質によって、飲む薬が変わってきますか?

胃腸病をとってみても、各人ごとに症状も違いさらに原因も違います。
たとえば、太っている人、やせている人、やせていても食欲がある人、性格が怒りっぽい人、神経質な人、体が冷える人、暑がりな人、便通が良くない人、尿量が多い人、個人状況は千差万別で、ここに着目して処方を決めるのが漢方の特徴ですから、ある個人に効いたからといって他の人が服用しても全く効かないことがあります。当然お薬は変わってきます。

◆漢方が合わない体質はありますか?

体質をみる学問ですから、漢方が合わない体質ではなく、体質にあわない漢方を服用してばかりいると結果的に「漢方が合わない体質なのか?」などという変なことになります。
「証」をきちんと、基本に従いとってゆき、決定された漢方は、少なくとも合わないということにはなりません。
証がなかなか決まらなくて、判断に苦しむことも漢方の臨床でよくありますがその多くは、診断者の勉強不足と解釈すべきでしょう。

◆妊娠中に漢方薬は飲めますか?

妊娠中に漢方薬を服用する場合は、必ず専門家にご相談ください。
市販の商品で漢方や薬草、ハーブなどの表現があり、ご自分の判断で購入し服用しているものは特に相談するべきでしょう。
漢方には、妊娠中にも服用する薬が多くあります、婦人薬として発達してきた側面が多きいことからも、女性が妊娠したときの処方はたくさんあります。
このような薬は、服用して差し支えありません。
たとえば、つわりがひどい、妊娠によるむくみがひどい、いつも流産をしてしまう、などで漢方を服用する場合などがありますが、服用していて良いでしょう。婦人薬の代表的な薬、当帰芍薬散は、まさに妊娠したときの薬なんです。ただし、下剤が多く入っていたり、発汗を促す薬などが組み合わされている場合は注意が必要です。

*****妊娠中に風邪を引いてしまった時の薬はありますか?*****
風邪の症状にもよりますが、簡単なものは民間薬の金柑を乾燥したもの10個(1日分)を良く煎じて服用しても良いです。
初期の場合は、香蘇葱鼓散(コウソソウシサン)(香蘇散合葱鼓湯)が良いでしょう、この処方は発汗解表安胎という作用を持ち、長ネギと乾燥納豆を煎じたものが入っています、良く食卓で納豆に長ネギを入れて食しますがそれと同じです、それに小児などの風邪の初期に使う香蘇散を合わせたものです。安心して服用できますから専門の薬局に作ってもらうと良いでしょう。

◆早く効果の出る方法はありますか?どのくらいの期間服用すれば良いんですか?

専門家の指示に従うことがよいでしょう、一般に食事の30分前に服用します。
各人の病態により服用方法はそれぞれ異なるときがありますが、そのときをのぞいて煎じ薬の場合は暖めて服用してください。(注意:冷たいまま服用する処方もあります)
エキス剤の場合は、そのままお湯で服用してください。無理にお湯に溶かす必要はありません、お湯に溶けにくい場合もありますし、また溶かす意味がないからです。
錠剤の場合はコップ1杯の白湯で、服用してください。丸剤の場合も同様です。

服用期間ですが、急性で軽い風邪なら、1服の服用で効果が得られるときもあります。
従来漢方薬は長く飲まなくてはいけないとされていましたが、相当に慢性化していたり、悪化してしまってから漢方療法を始める場合が多かったためでしょう。
急性病の場合はもちろん漢方薬であろうとも急速に改善されてきます。
慢性病となった場合はある程度の期間が必要となります、だいたいの目安は3ヶ月から、個人の状況で1年くらいの長期になる場合があります。
専門家ですと、ある程度の見通しの期間を説明してくれますので参考にしてください。服薬の途中で処方が変更することも良くあります、それはだんだんと体質が変化し、初期の処方に修正する必要が出てくる場合があるからです。
また、中止する目安として、完全に健康を回復してから3ヶ月間後が一般的です、すぐにやめないで少しずつ漢方から離れてゆきましょう。
季節を超えてみるということも大事です、秋口に良くなってきたら冬を越えて来春に終了するというふうにです。

◆子供に飲ませる方法はありますか?

3歳以下の場合、錠剤が飲める状況でしたら煎じ薬をさけて錠剤を希望されてください。
咽に支えないように、薬局でつぶして粉にしてもらうなど、飲ませる方法はいろいろあります。何と混ぜてもかまいません。
問題は煎じ薬ですが、煎じ薬を飲まない理由の大半は、親があまりに一生懸命になってしまうことが原因です。
それ飲め、やれ飲めでは子供も抵抗感を持ってしまいます。
まず1日分の体質にあった煎じ薬を求めて、それを煎じて飲ませてみましょう、体質が合う場合嫌々ながらもおおむね飲んでくれるはずです、逆に体質が合わないときは、全く飲めないか、はき出してしまいます。
そのときは再度、医師もしくは漢方専門の薬剤師に相談すると良いでしょう。
一般的に小児用の薬は、漢方薬でも甘く処方されています、代表的な小健中湯などは、飴を溶かして服用するようにくまれています。
虚弱な体質を改善させるための処方も多く漢方にはあります、上手に利用してください。


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